プロが本気で取り付けるダミーカメラのお話
今回は某氏からダミーカメラの取り付けを依頼されたのでその事などお話したいと思います

左が屋外設置用のダミーカメラで右が屋内天井用のダミーカメラ2台です
どちらもAmazonでの購入です

まず右の天井取り付け用のダミーカメラですが2台で1,880円でした
防犯ステッカー付です

この付属しているステッカーなのですが単品で1セット(3枚)が645円で販売していてこれが2セット付きなのでステッカーだけ2セット買うと1,290円するのでダミーカメラ2台のステッカー付で1,880円のほうが断然割安です
以前アルソックのステッカーの話題をブログで致しましたがその時に変にステッカー貼るとハッタリだとバレて逆に狙われるので危ないだろうというお話を致しました
何故今回またステッカーなのかですがダミーカメラ取付を依頼して下さった人の強い意向でこれが貼りたいという事で購入しました
ちょっと遠めに見ればセコムの防犯ステッカーぽくは見えますが・・・
ちなみに今回の記事は設置後の画像を乗せないという事で依頼者の許可を得て書いてます

こちらは屋外設置用のダミーカメラです
これにもステッカーが付いてますが絶対にこれは貼らないほうが良いと強くアドバイスして私のほうで回収をさせて頂きました
なんかオーストラリアの鹿に注意みたいな標識に思えます
こんなの貼ったら
「このカメラ偽物です」
とシグナルを出しているような気がします

今回このダミーカメラを私が選んだ理由をまずはお話致します
コードに見えるダミーのチューブが付いてるんですよ
配線も無くアンテナも無いとダミーだとバレてしまいますがこれが有ればかなり違うと思います

取り付け説明にはこのように穴に通して建物に差し込めば本当のカメラに思えるT書いてあります
しかし取り付ける壁にダミーの為に貫通穴を開けたくは有りません

そこで考えました
この部分を壁に穴を開けて挿さなくても壁に入っているように見える方法を

コードに見えますが中が空洞のゴムチューブなのでこのようにカクッと折り曲げることが出来るんです

そこでこのチューブを丁度良い長さでちょん切っちゃいました

そしてテープで台座の裏にこのように貼りつけて留めました

このまま壁にこのように付ければネジの取り付けだけで壁の貫通はさせなくても実際に配線がされているカメラに見えます

上部に太陽光パネルが有ります

バッテリーが無くてもこのように点灯します
正確には点滅です
この画像の撮影場所は日陰ですが微弱なLEDを点灯させるには自然光が有れば充分なようなのでどこに取り付けていても昼間なら点滅してくれます

背面の蓋を開けると乾電池を2本入れられるようになっていて電池を入れれば夜もLEDが点滅するので防犯効果が狙えます

上面のカバーと本体の間を見ると太陽光パネルの接続のコネクターがみえます
長持ちするように防水処理をしました

他に手を加えたところはここです
ネジをしっかり締めても動くので水色の矢印のところに汁を流し込んで動かないようにしっかり固定しました
赤い部分ですが本物のカメラならこの大きさで赤外LEDがこれだけ付いていればそれなりの重量ですので4ミリのスチルボルト1本で固定されていると見る人が見れば怪しまれます
差しさわりが有るので加工後の画像はお見せできませんがシルバーの蓋を作り塞ぎました
まぁそこまで念を入れなくても高い位置に付ければ近くで確認が出来無いのですから良さそうですが我々は調査の為に美術館で作品を見る時に使う短眼鏡などは七つ道具として持ち歩ているのでしっかり作り込まないと見る人が見ればダミーだとバレてしまいます
設置後の画像がお見せできずで恐縮ですが付ける場所も重要です
建物の角に着けるとこのコードの入り方はおかしいです
木造なら柱を貫通しなければなりませんし鉄骨ならここにコードを入れること自体が不自然なのでその場合はコードに見える部分は壁側に本当に穴を開けて建物に挿すか防水ボックスを外壁に付けてそこに入れるかなど偽装工作をしないとバレます
今回は柱を逃がしたところに取り付けているのでこの位置でコードに見えるチューブをそのまま台座に入れています
多分今回の取り付けたこのカメラは見る人ほとんどが本物だと感じるんじゃないかなと思います
ちなみに無線で飛ばすタイプの防犯カメラならアンテナの形状を見ればどの周波数か推察が出来ます
ラジオのアンテナみたいに伸ばすタイプだと長いとVHF帯、短いとUHF帯、ギガヘルツだとコーリニアタイプのアンテナで1.2Ghzですと波長からして大体5センチかその倍数、2.4Ghzですと2センチちょっとの倍数という具合で検討が付きますので専用の受信機でサーチすれば本当に電波が出ていれば確認が出来ます
深く考えて作られていないアンテナ付きのダミーカメラなら形状をしっかり見たりとか受信機で映像確認しなくてもダミーだとすぐ分かってしまいます

さて今度はドーム型ダミーカメラです
作りはかなりチープですが天井に付けるので遠めだと質感は分かりにくいと思います

取り付け部分はこのようにビスを2本天井に付けて引っ掛けて留めるようになっています

単四電池2本を入れてダミーランプを点滅させます

こんな感じで光ります
透明のドーム型カバーが反射を抑える処理が全くしておらず周りが映り込みすぎて見る人が見ればちょっとこれは怪しいかなと・・・

天井にネジを取り付けなければなりませんがネジを付けるための型紙が入っていてくれれば良かったのですがそのような気の利いたものが付いていなかったのでネジピッチを計測してビスを取り付けます
取り付けるビスの間隔を計る際にこのようにすると便利ですというやり方を説明します
穴の中心同士を図ろうとすると誤差が出るので穴の右端同士とか左端同士を計ると正確な寸法が出ます

ちょっと分かりにくいかも知れないのでノギス(測定器)を離して図解で説明しますね
赤いラインで示したように穴の右側同士の長さを計測します
左側同士でも構いません
そして図る場所は長孔の直線が終わってRになる寸前の部分同士を計ります
この計り方で寸法を出してビスを取り付けるとピッタリと楽にはめられるようになります

防犯カメラとは関係無いですがセンサーライトの取り付け部分なども用いて便利な測り方をもう少し説明します

このように右同士をこれも計ればバッチリですがノギスを持っている人って少ないですよね?

安価なメジャーで正確に測る方法を説明します
巻き尺とか色々な呼び方が有るかもしれませんが今回はこの黄色い長さを計るものを
「スケール」
と称して説明します

この場合はネジのくぼみ穴が有るのでスケールの先端を穴に入れて引っ掛けて計れば右端同士が正確に測れます

このようなスケールは先端の金具の部分が少し遊びが有り動くようになっています

先端の動く幅の量はこの部分の厚みです
何故動くかというと

箱もののような物を計測する際に外側を計る時はこのようにスケールの先端を引っ掛けて伸ばして計ると正確にはかれます

内側を計る時はスケールの先端をこのように突き当てると先端の曲がった部分の厚み分が縮み正確な内寸が測れるようにするために先端が少し動きます
ここまでは多くの人がご存知だと思いますがここからが覚えておKと便利な知識となります

ではステッカーを計ってみましょう
スケールの端っこをステッカーの端に合わせると長さが109ミリです
しかしこの計り方では正確な長さが出ません

平らなものを計ろうとするとこのように先端の出っ張りが浮くので誤差が生まれてしまいます
定規で計れば良いでは無いか?
と言われればそれまでなのですがでも50センチとか1メートルとか2メートルとかをこのような平面で測るにはそこまで長い定規を持っている人は少ないと思うんですよ
そんな時にこれから説明する方法で測るととっても便利なのです

スケールで平らな面を計る時はこのようにして測ると良いんです
先端を計りたい所に合わせると浮いて狂うので10センチの位置を基準にして計り始めるとスケールが平らになります

この計り方の良いところはスケールが平らになるだけでは無く10センチの所をゼロの基準とする事で矢印で示した上と下の部分を正確に測定したいものに合わせると計りたい物体の中央から測ってもスケールが曲がらず真っすぐになるので誤差なく測れるんです

御覧の通り反対側は210ミリのメモリが上下ともピッタリ合っているのスケールが全く曲がっておらず正確に計測出来て居ることを示しています
100ミリの所からスタートしてますのでその分を引いて実測110ミリという事になります
最初の測り方だと109ミリでしたので1ミリの誤差が出ていた事になります

この計り方はとても便利なので是非皆様活用してください
先ほどのセンサーライトの穴を同じやり方で計ってみました
長穴の右端同士を計ってます
85ミリの間隔でビスを取り付ければ正確に設置が出来ることになります

今回のブログの題名は
「プロが本気で付けるダミーカメラ」
ですがプロって誰?って話ですが私です
まぁ世間では大体自分の事を自画自賛する人ってロクな奴じゃ無いと思われがちのような気もしますが私自身ロクでも無い奴だという自覚は有りますので

私は本当に防犯システムの仕事もしております
侵入者を発見するセンサーの熱感知システムの取り付けや火災警報システムなどしていたりもする技術者です
天井裏の電源が取りようも無い所で既存の電源ラインから家庭用100Vや工業用200Vなどの電気が流れているままのラインから通電を止めることなくバイパスを取って電源を取り出すような事も可能ですし国家資格も持っております
テレビで盗聴器発見番組などでコンセントボックスの中から盗聴器が見つかるシーン等が有りますが必ず電源がコンセント裏の配線の被服をカッターで剝きそこにわに口クリップで盗聴器が取り付けてありますが実際の現場シーンでは違う取り付けられ方をしている場合が多かったりします
でも国家資格者では無い人が電源ラインを弄ることは法律に触れるのでテレビで放送できませんから法に抵触しないようワニ口クリップを外して盗聴器を撤去というシーンにどうしても偏ってしまいます
どなたでもご覧いただけるブログで余計な事を書くとまた敵を作ってしまいそうですが探偵社様とは沢山の人とお付き合いさせて頂いているのでこの位まではご勘弁いただければと思います
事務所の窓などに開閉を感知するマグネットスイッチなどが取り付けてあるところは多いですが建物が完成してから針の穴のような細い穴をめがけて配線を壁の中に入れたりするのも得意です
他の専門業者がお手上げでさじを投げた案件などの特殊工事なども多数させて頂きました

当メンバールームは日本で唯一のオンリーワンサイトだとかなり以前より公言しておりますが何故そこまで言い切るかですが通常は特殊な知識の有る施工技術者は特殊カメラや特殊撮影の解説をするサイトなど作る筈が有りません
しかし私はその禁断の世界に手を掛けてしまいました
それがZンバールームなのです
何故当メンバールームが開設早期段階から日本ナンバーワンでオンリーワンだとリサーチや検証をしないうちから公言しているのかが今回の発信で少しお分かりいただけたのでは無いかと思います
特殊なカメラの設置や施工や模造などは私の業務の中では簡単な部類に入りますのでその得意な分野にスポットを当てて運営しております
■ 入会者数人数制限について
特殊な事は一部の人しか知らないから特殊なのであり多くの人が知ってしまえばそれは汎用の知識となってしまいます
以前から当サイトは人数のリミットを
「宝くじで今まで高額当選した人数を超えないようにする」
と申してきましたがその具体的な人数を示したことが有りませんでした
会員さんは掲示板に表示される参照数で人数の増減が把握できますが何人まで募集したら止めるかを今年はメンバールームにて明確に示したいと思います
入会したいけど個人情報の管理は大丈夫なのか?
と心配する人が良くいらっしゃいます
でも何も心配することは有りません
何故なら心配ならご入会を見送って頂ければ心配の種は消えます
条件が厳しいので入会して下さる人は当サイトを見つけると
「ここだっ」
と思い是非仲間に入れて欲しいと入会を希望してくださいます
こうして良い仲間が集い掲示板は発展しこうしている今も書き込みや投稿は増えて発展しております
恐る恐る近づいて入られる人が居るとどうしても入りたいという人を制限しなければならなくなりますので本当に特殊撮影が好きだったり興味がある人にだけ来て頂けるよう入会枠は空けておきたいという運営事情が御座います
当メンバールームは特別なサイトです
他では絶対に知ることが出来ない情報、仲間との交流を楽しんで頂ければと思います
Posted on 2018/04/26 Thu. 20:51 [edit]
« 暗視.透視 今年も赤外線撮影の季節が来る | 【購入】世界初AIバウンス機能スピードライト470EX-AI »
コメント
| h o m e |