車いじり その2 温度計取り付け編

暖かくなり撮影マニアの皆様の活動も活発になりお陰様で今年は例年になくメンバールーム運営が忙しくなってきました
その背景としてはご入会者しか手に入れることが出来ないモバイルレコーダー関連等が大変好調でご入会には実名登録が必要というとても高いハードルを設けているにも関わらず最近は「入っていると良いよ」と会員さんからのご紹介とか会員のパンツカブルゾさんのブログ
http://pantira.jp/
からご紹介を受けたという人が多くなり知り合いが入って楽しんでいるのなら安心。と感じて入会に対しての心のなかの敷居が低くなって来た人が多いからだと自己分析しております
さてメンバーサイトが賑やかになってくるとそれに反比例しどうしても表ページヘの露出が少なくなりブログの更新頻度は落ちてしまいビジターの人から見ればいつ来ても代わり映えのない死んでいるサイトみたいな印象を持たれるのではないかと思います
そんな事を意識しながら先回は「取り敢えず更新」と思い気の抜けた感じで車いじりの事を話題にしたのですが何故かこの記事が異様に拍手が伸びました
私のところは殆ど拍手は入らずやっと2桁行けば良いほうだったのですが先回の車ネタが予想に反して拍手が伸びたので今回も車ネタで行きます
温度計を付けてみました編です
冒頭の画像ですが左が時計、真ん中が車内温度、右側が車外温度です
なかなか優れもののグッズで時計はGPSから信号を受けているので絶対に狂いませんしモードを切り替えることで電圧計になったりピーク温度表示をさせたりする事ができます
このマルチメーターの車外温度計センサーの私なりの取り付けアイディアを今回はご紹介したいと思います

これが車外温度を測る為のセンサーです
さて、どこにつけましょうか?

画像ではドアを開けたここに付けるようにとなっています
しかしここでは正確な外気温度は計れず実際とはかなり誤差が生じると思います
でも一般の人がDIYで取り付けるには無難なところなんだろうなとは思いますが私はボンネットの中に取り付けることに致しました

昔の車ならエアコンの排水口やステアリングシャフトのブーツの隙間などからボンネットに線を入れ込むのが楽でしたがこの車の場合ボンネットと車内の間には鉄板が二重になっていて石綿のような吸音遮音材も貼ってあります
車内から簡単にボンネットの中に線を通すのは難しい作りです
そこでドアを開いてフェンダーの隙間にセンサーを通すことにしました

こんな所に隙間なんて有るのかって感じですがこの車には有ったんです
ドアを全開にするとここに隙間が有りました
ここからセンサー入れてボンネットの中に出します

ドアを全開にした隙間からフェンダーとエンジンルームの鉄板の隙間に入れてこの矢印の穴からセンサーを引き出す作戦です
出す所は直径1センチ程度の非常に小さな穴です
センサーの配線は非常に細くてフニャフニャでデリケートです
こんなのどうやって穴から出すのかって?
まぁ見ていて下さい

使ったのはこの電線です
名称はVVF1.6mmの電線で用途は主に住宅や店舗、工場などのコンセントや照明などの工事の際に使う配線です

剥くとこのような感じで被覆の中に黒と白の配線が入っておりこの画像では黒の先端をさらに少し剥いた所です
中には直径1.6ミリの銅線が入っています

このVVF1.6mmを必要な長さに切りバラバラに剥いた所です
被覆と黒い線と白い線の3つのパーツになりました
今回使うのは黒と白の線です
私は家に有ったものを使い済ませたのでVVF1.6ミリの配線を使いましたがもし同じことをしてみたいという人が居られたらVVFという配線を買わずにこの剥いた状態の線を買ってくると良いと思います
剥いた状態というか被覆の被っていない状態では名称はIV線と呼びます
今回はIV(あいぶい)1.6ミリの線を使います

先端をラジオペンチでこんな形にします

そしてセンサーを引き出したい穴に入れます

穴に入れたら先ほどのドアの隙間のほうに先端が向かうように形を変えながら押し込みます

動かすと先端がフェンダーに当たったりする音でどちらに先端が向いているか何となく解ります

長さ的に充分に入ったと思ったら今度はこちらからの作業です

隙間からライトを照らしIV線の先端がどこに有るか確認します

確認して目星をつけたら今度は黒いIV線を白と同様に先端をカギ状にして隙間に入れて引っ掛けます
ぐるぐる回しながら入れると白のIVのどこに掛かっても引っ張れば釣って呼ぶことが出来ます
ご覧の通り見事に引っ張りだすことに成功しました

そしたら白いIV線の先端を剥いて銅線だけにしてセンサーの先端のネジで留める為に空いている穴に通します
最初にIV線を通した時は被覆がかぶっていて先端を曲げていたので車を傷つける事は無かったですが今度は銅線を出したので擦れてボディに傷がつかないように折り曲げた先端は引っかからないようしっかり潰して処理します
傷が付いても見えないフェンダーの内側とはいえ傷はサビの原因になりますから

さて今度はボンネット側に行き先ほどの逆で白のIV線を引っ張ってセンサーを手繰り寄せます
センサーの線は非常に細いので無理は禁物です
慎重に引っ張りだして見事に僅か1センチ程度の穴からボンネットに引き出すことに成功しました

センサーをどこに付けようかなぁと思案した結果ここに致しました
風が直接当たらずエンジンの熱の影響をあまり受けずに整備の邪魔にならない所としてはここがベストかなと思いました
グリルの上のフレームの裏側です
風やエンジンの熱の影響を受けなくは無いでしょうが取り付けマニュアルに書いてあるドアを開けた下側に取り付けるよりはもっと実際に近い温度がこちらのほうが計測できると思います
画像がまた多くなってしまったので割愛しますがセンサーは強力両面テープで留めて配線はエンジンルームの内側にまずは紙の細いマスキングテープで固定してその上からアルミテープを貼って固定しました
強力なテープが直接センサーコードに触れていると剥がすときに線を痛めそうなので紙テープを介してアルミテープで留めることにより撤去の事も考えて痛めず取れるように工夫しております

ドアの所の引き込みは逆にしっかり留めずに動くようにして同じ所にだけドアの開け閉めの際に配線にストレスが掛からないようにしております
配線細いしドアゴム厚いので取り敢えず問題無さそうです
さてこの設置方法で温度を見てみると車で買い物などに出かけて駐車場に戻るとやはりエンジンの熱でかなり温度が上昇しておりますがまた走りだしてボンネットの中の熱が抜ければ応答性が良い温度計なので実際温度に近いであろう温度にすぐ下がってくれました
今回使ったIV線ですが結構使い道が多いんですよ
先回はルーフキャリアの話題を致しましたがキャリアに物を載せて固定するのにとても便利なんです
IV線は適度に固くそして柔らかいのでキャリアの荷物固定に使うのに便利で被覆はパイプなど滑りやすいものを固定する際に多少収縮しますし摩擦係数が高いので滑らず固定できます
アンテナ工事する人とかエアコン取付業者さんとか設備屋さんとかの車のルーフキャリアを見てみると結構この線が使われています
私もこの線は色んな事に重宝しております
今回は2回続けて撮影機材とは関係が無い車ネタでしたがこんな感じで頭を柔軟に自由な発想でカモフラージュや設置などして撮影を楽しんでいます
型に嵌まらずこの柔軟で自由などこにも無いオリジナリティな情報発信こそが撮影マニアの心をガッチリと捉えて離さないのがZメンバールームです
特殊撮影好きな皆様、会員さん共々メンバールームでお待ちしております
DD
Posted on 2015/05/11 Mon. 07:00 [edit]
« スケスケ赤外線透視カメラのお話 | 車いじり その1 »
コメント
| h o m e |